春分|昼と夜が等しくなる季節にビジネスと心の「中庸」を見つめ直す

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第4節気:春分(しゅんぶん)|3月20日頃〜

いよいよ昼と夜の長さがほぼ等しくなる「春分(しゅんぶん)」を迎えました。厳しかった寒さも次第に和らぎ、春分を境に陽が短くなる秋分まで、自然界が少しずつ陽の気に向かって開いていく、とても穏やかで美しい季節です。

さて、春分の頃といえばお彼岸でもあり、「牡丹餅(ぼたもち)」を食べる風習がありますね。牡丹餅といえば、小豆(あずき)が欠かせません。小豆には厄除けの願いが込められているだけでなく、餡(あん)の優しい甘さは脳のエネルギーとなり、心身の疲れを癒してくれます。ビジネスの現場では、いつも全力で走り続けることも時には必要ですが、ほっとひと息ついてお茶と牡丹餅で頭を休める時間もまた、同じくらい大切なのだと思います。

石田梅岩の心学に通じる「中庸」の教えは、この「バランス」の重要性を説いています。ビジネスにおいても、短絡的な利益と中長期的な理念、仕事と休息、あるいは自分たちの都合とお客様の思い。どちらか一方に偏りすぎてしまうと、どこかで無理が生じてしまいます。強引に物事を進めようとする「甘き毒」に惑わされることなく、今ある環境の中で最適なバランスを見極め、「先も立ち、我も立つ」という等身大の歩みを大切にしたいものです。

春分の穏やかな気候のように、無理に背伸びをするのではなく、等身大の歩みを大切にする。そんな心地よい調和の中で、関わる皆様と温かな関係をじっくりと育んでいきたいものです。

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石田梅岩(いしだ ばいがん)とは

1685年〜1744年。江戸時代中期の思想家。石門心学(せきもんしんがく)の開祖。

丹波国(現在の京都府)の農家に生まれ、京都の商家に奉公する。独学で儒教・仏教・神道を学び、45歳で私塾を開講。 「学問とは心を尽くし知を知るためのもの」とし、日常生活における実践道徳を説いた。特に商人の営利活動を「士農工商」の枠組みを超えて肯定し、「正直」「倹約」の重要性を強調。その思想は「先義後利」「三方よし」の源流とも言われ、現代の経営倫理の先駆けとして評価が高い。

庶民に対し平易な言葉で道徳を説く講釈(道話)を行い、性別や身分を問わず広く門徒を集めた。主著に『都鄙問答(とひもんどう)』がある。

2020年6月に創設された、経営者(個人事業主や会社役員を含む)のためのビジネス交流会「梅岩塾」八咫烏支部のサブマネージャーをしています。このような「商売の本質」を一人で考えるだけでなく、現代のビジネスにどう活かすかを共に語り合う場があります。私自身も運営に携わっている「梅岩塾」での活動についても、ぜひ知っていただければ幸いです。どなたでもゲスト参加できます。
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この記事を書いた人

甲田 和美のアバター 甲田 和美 代表取締役

株式会社東京コンテンツヒット代表取締役
中小企業や起業家さんが自分で発信できるブログつきのサイトをWordPressで制作しています。

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