款冬華|凍てつく停滞期を突き破る。「苦味」という個性を武器にする生存戦略

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第69候:款冬華(ふきのはな さく)|1月15日頃〜19日頃

一年で最も寒さが厳しくなる「大寒」を目前に、大地は深く凍てついています。しかしその冷たい雪の下、固い土を割って顔を出し始めるのが蕗の薹(ふきのとう)。 この小さな緑の芽が持つ「突破力」には、私たちスモールビジネスが学ぶべき姿勢が詰まっています。巨大な資本や組織力がなくとも、一点に情熱を集中させることで、私たちはカチコチに固まった現状(凍土)に風穴を開けることができるはずです。

石田梅岩は「正直」を商いの根本としました。これは単に嘘をつかないことだけでなく、自分たちの商品やサービスの本質――たとえそれが扱いにくいものであっても――に嘘をつかないことでもあります。 蕗の薹には独特の「苦味」があります。それは万人受けする甘さではありませんが、その春の苦みを待ち焦がれる人にとっては、何物にも代えがたい旬の宝物です。

無理に角を丸めて大衆に迎合する必要はありません。自分たちの持ち味である「苦味」さえも愛してくれる顧客に対し、誠実に向き合うこと。そんな潔い姿勢こそが、やがて来る春を一番に呼び込む熱源になると、そう信じたいのです。

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石田梅岩(いしだ ばいがん)とは

1685年〜1744年。江戸時代中期の思想家。石門心学(せきもんしんがく)の開祖。

丹波国(現在の京都府)の農家に生まれ、京都の商家に奉公する。独学で儒教・仏教・神道を学び、45歳で私塾を開講。 「学問とは心を尽くし知を知るためのもの」とし、日常生活における実践道徳を説いた。特に商人の営利活動を「士農工商」の枠組みを超えて肯定し、「正直」「倹約」の重要性を強調。その思想は「先義後利」「三方よし」の源流とも言われ、現代の経営倫理の先駆けとして評価が高い。

庶民に対し平易な言葉で道徳を説く講釈(道話)を行い、性別や身分を問わず広く門徒を集めた。主著に『都鄙問答(とひもんどう)』がある。

2020年6月に創設された、経営者(個人事業主や会社役員を含む)のためのビジネス交流会「梅岩塾」八咫烏支部のサブマネージャーをしています。このような「商売の本質」を一人で考えるだけでなく、現代のビジネスにどう活かすかを共に語り合う場があります。私自身も運営に携わっている「梅岩塾」での活動についても、ぜひ知っていただければ幸いです。どなたでもゲスト参加できます。
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この記事を書いた人

甲田 和美のアバター 甲田 和美 代表取締役

株式会社東京コンテンツヒット代表取締役
中小企業や起業家さんが自分で発信できるブログつきのサイトをWordPressで制作しています。

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