麋角解|古い成功体験を捨て、再生へ向かうとき

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第65候:麋角解(しかのつの おつる)|12月21日頃〜25日頃

冬至は陰が極まり、微かな陽が生まれる「一陽来復」のタイミング。鹿が古くなった角を落とすのは、春に新しい角を生やすための準備。

ビジネスでも、過去の栄光や使い古された成功法則を手放す勇気が試される場面です。立派な角は武器であり誇りですが、古くなればただの重りになってしまう。一度リセットすることで、組織は本来の身軽さを取り戻すことができる。

石田梅岩が説く「正直」とは、現状をありのままに見つめ、不要な飾りを捨てる潔さにも通じるもの。老舗企業が長く続くのは、伝統を守りながらも、時代に合わなくなった慣習を静かに、しかし断固として切り捨てているから。

何かを「得る」ことよりも、何を「手放す」か。その選別こそが、次の循環を生み出す鍵になる。

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石田梅岩(いしだ ばいがん)とは

1685年〜1744年。江戸時代中期の思想家。石門心学(せきもんしんがく)の開祖。

丹波国(現在の京都府)の農家に生まれ、京都の商家に奉公する。独学で儒教・仏教・神道を学び、45歳で私塾を開講。 「学問とは心を尽くし知を知るためのもの」とし、日常生活における実践道徳を説いた。特に商人の営利活動を「士農工商」の枠組みを超えて肯定し、「正直」「倹約」の重要性を強調。その思想は「先義後利」「三方よし」の源流とも言われ、現代の経営倫理の先駆けとして評価が高い。

庶民に対し平易な言葉で道徳を説く講釈(道話)を行い、性別や身分を問わず広く門徒を集めた。主著に『都鄙問答(とひもんどう)』がある。

2020年6月に創設された、経営者(個人事業主や会社役員を含む)のためのビジネス交流会「梅岩塾」八咫烏支部のサブマネージャーをしています。このような「商売の本質」を一人で考えるだけでなく、現代のビジネスにどう活かすかを共に語り合う場があります。私自身も運営に携わっている「梅岩塾」での活動についても、ぜひ知っていただければ幸いです。どなたでもゲスト参加できます。
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この記事を書いた人

甲田 和美のアバター 甲田 和美 代表取締役

株式会社東京コンテンツヒット代表取締役
中小企業や起業家さんが自分で発信できるブログつきのサイトをWordPressで制作しています。

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