東風解凍|温かな「誠実さ」で、凍てついた現場を動かす

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第1候:東風解凍(はるかぜ こおりを とく)|1月30日頃〜2月3日頃

暦の上では春の兆しが見え始める頃。東から吹く温かな風が、冬の間カチカチに凍りついていた川の氷をゆっくりと溶かし始める。それが「東風解凍」です。まだ肌寒さは残りますが、水面の下では確かな変化が始まり、春という新しい季節への準備が整いつつあります。

この自然の摂理は、私たちのビジネスやチーム運営にも大切な視点を与えてくれます。行き詰まった企画、なかなか心を開いてくれないクライアント、あるいは活気を失った現場。これらを無理やり力で動かそうとしても、氷を叩き割るような衝撃を与えては、大切なものを傷つけてしまうかもしれません。必要なのは、凍てついた心を解かす「東風」のような、誠実で温かなアプローチではないでしょうか。

石田梅岩は、商売の本質を「正直」と「勤勉」に求めました。自分の利益だけを急ぐのではなく、相手のために尽くす誠実な心。その積み重ねこそが、硬い氷をも溶かす温かな風となります。目先の数字を追うことよりも、まずは目の前の仲間やお客様との「信頼」という温度を1度上げること。それが、結果として春の訪れを早める近道になるのです。

効率やスピードが求められる時代だからこそ、私たちは東風のように、しなやかで温かい心を持ち続けたいものです。小さな優しさや丁寧な言葉選びが、誰かの冬を終わらせるきっかけになるはず。

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石田梅岩(いしだ ばいがん)とは

1685年〜1744年。江戸時代中期の思想家。石門心学(せきもんしんがく)の開祖。

丹波国(現在の京都府)の農家に生まれ、京都の商家に奉公する。独学で儒教・仏教・神道を学び、45歳で私塾を開講。 「学問とは心を尽くし知を知るためのもの」とし、日常生活における実践道徳を説いた。特に商人の営利活動を「士農工商」の枠組みを超えて肯定し、「正直」「倹約」の重要性を強調。その思想は「先義後利」「三方よし」の源流とも言われ、現代の経営倫理の先駆けとして評価が高い。

庶民に対し平易な言葉で道徳を説く講釈(道話)を行い、性別や身分を問わず広く門徒を集めた。主著に『都鄙問答(とひもんどう)』がある。

2020年6月に創設された、経営者(個人事業主や会社役員を含む)のためのビジネス交流会「梅岩塾」八咫烏支部のサブマネージャーをしています。このような「商売の本質」を一人で考えるだけでなく、現代のビジネスにどう活かすかを共に語り合う場があります。私自身も運営に携わっている「梅岩塾」での活動についても、ぜひ知っていただければ幸いです。どなたでもゲスト参加できます。
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この記事を書いた人

甲田 和美のアバター 甲田 和美 代表取締役

株式会社東京コンテンツヒット代表取締役
中小企業や起業家さんが自分で発信できるブログつきのサイトをWordPressで制作しています。

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