草木萌動|小さな予兆から新しいプロジェクトの芽吹き

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第6候:雨水末候/草木萌動(そうもくめばえいずる) 3/1〜3/4頃

足元をふと見れば、冬の眠りから覚めた草木が、うっすらと柔らかな緑をのぞかせ始める時期です。派手な華やかさはありませんが、凍てつく土の下で静かに蓄えられた生命力が、ついに形となって現れる。そんな、静かな、しかし確かな「始まり」の気配に満ちています。

私たちのビジネスも、この時期の草木に似ているのではないでしょうか。新しいプロジェクトやチームの挑戦も、最初は目に見えない土面の下で試行錯誤を繰り返します。大切なのは、芽吹く直前の小さな「兆し」に、どれだけ誠実に向き合えるかという点です。

石田梅岩の説いた「正直」とは、単に嘘をつかないことだけではなく、物事の道理に真っ直ぐであることも含みます。芽が出始めたばかりの変化を、まだ目に見える成果がないからと切り捨てず、丁寧に見守ること。派手な拡大を急ぐよりも、目の前の一人ひとりのお客様や、共に歩む仲間のささいな成長を慈しむこと。それこそが、誠実な商いのあり方だと思うのです。

「先義後利」の心で、まずは自分たちができる真面目な努力を積み重ね、周囲の役に立つことを喜びに変えていく。そうして大切に育まれた芽は、やがて揺るぎない大樹へと成長していくはずです。

春の陽光が少しずつ強くなるように、私たちの情熱もまた、焦らず、しかし着実に育んでいきたいものです。小さな芽吹きが、やがて関わるすべての人を笑顔にする豊かな森へとつながっていく。そんな未来を、私たちは共に信じて歩んでいきたいですね

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石田梅岩(いしだ ばいがん)とは

1685年〜1744年。江戸時代中期の思想家。石門心学(せきもんしんがく)の開祖。

丹波国(現在の京都府)の農家に生まれ、京都の商家に奉公する。独学で儒教・仏教・神道を学び、45歳で私塾を開講。 「学問とは心を尽くし知を知るためのもの」とし、日常生活における実践道徳を説いた。特に商人の営利活動を「士農工商」の枠組みを超えて肯定し、「正直」「倹約」の重要性を強調。その思想は「先義後利」「三方よし」の源流とも言われ、現代の経営倫理の先駆けとして評価が高い。

庶民に対し平易な言葉で道徳を説く講釈(道話)を行い、性別や身分を問わず広く門徒を集めた。主著に『都鄙問答(とひもんどう)』がある。

2020年6月に創設された、経営者(個人事業主や会社役員を含む)のためのビジネス交流会「梅岩塾」八咫烏支部のサブマネージャーをしています。このような「商売の本質」を一人で考えるだけでなく、現代のビジネスにどう活かすかを共に語り合う場があります。私自身も運営に携わっている「梅岩塾」での活動についても、ぜひ知っていただければ幸いです。どなたでもゲスト参加できます。
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この記事を書いた人

甲田 和美のアバター 甲田 和美 代表取締役

株式会社東京コンテンツヒット代表取締役
中小企業や起業家さんが自分で発信できるブログつきのサイトをWordPressで制作しています。

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