蟄虫啓戸|閉ざした扉を開き、仲間と共に新しい光の中へ

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第7候:啓蟄初候/蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく) 3/5〜3/9頃

土の中で冬ごもりをしていた虫たちが、春のあたたかな陽気に誘われて、自ら戸を開いて外の世界へ姿を現す頃です。暗く静かな地中から光あふれる地上へと這い出すこの時期の自然には、ただ春を待つだけでなく「自らの意思で扉を開く」という、静かながらも力強いエネルギーを感じます。

私たちのビジネスにおいても、この「戸を開く」というプロセスはとても大切な節目ではないでしょうか。自分たちのチームの中だけでじっくりと企画を練り上げる時期も必要ですが、いつかはその扉を開け、お客様や社会という外の世界へ向かって発信しなければなりません。新しいサービスを立ち上げたり、未知の分野へ足を踏み入れたりする時は、誰しも少しの戸惑いや恐れを抱くものです。

石田梅岩が説いた「正直」や「勤勉」という心構えは、そんな時に私たちの背中をそっと押してくれます。自分たちの仕事が誰かの喜びにつながると信じ、これまで真面目に準備を積み重ねてきたのなら、恐れずに思い切って扉を開けてみること。「先義後利」の考え方が示すように、まずは私たちが誠意をもって世の中に働きかけることで、結果として「三方よし」の豊かな関係性が自然と広がっていくと思うのです。

土の中でじっと蓄えてきた力を信じて、仲間と共に新しい光の中へ、真っ直ぐに踏み出していく。その真摯な挑戦が、関わるすべての人に活気をもたらす、心地よい春風となりますように。

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石田梅岩(いしだ ばいがん)とは

1685年〜1744年。江戸時代中期の思想家。石門心学(せきもんしんがく)の開祖。

丹波国(現在の京都府)の農家に生まれ、京都の商家に奉公する。独学で儒教・仏教・神道を学び、45歳で私塾を開講。 「学問とは心を尽くし知を知るためのもの」とし、日常生活における実践道徳を説いた。特に商人の営利活動を「士農工商」の枠組みを超えて肯定し、「正直」「倹約」の重要性を強調。その思想は「先義後利」「三方よし」の源流とも言われ、現代の経営倫理の先駆けとして評価が高い。

庶民に対し平易な言葉で道徳を説く講釈(道話)を行い、性別や身分を問わず広く門徒を集めた。主著に『都鄙問答(とひもんどう)』がある。

2020年6月に創設された、経営者(個人事業主や会社役員を含む)のためのビジネス交流会「梅岩塾」八咫烏支部のサブマネージャーをしています。このような「商売の本質」を一人で考えるだけでなく、現代のビジネスにどう活かすかを共に語り合う場があります。私自身も運営に携わっている「梅岩塾」での活動についても、ぜひ知っていただければ幸いです。どなたでもゲスト参加できます。
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この記事を書いた人

甲田 和美のアバター 甲田 和美 代表取締役

株式会社東京コンテンツヒット代表取締役
中小企業や起業家さんが自分で発信できるブログつきのサイトをWordPressで制作しています。

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