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第66候:芹乃栄(せり すなわち さかう)|12月31日頃〜1月4日頃
新年を迎え、冷たい沢の水辺で芹(せり)が青々と群れ生える頃。
春の七草の一つでもある芹は、競り合うように伸びることからその名がついたとも言われ、生命力の象徴です。芹が清らかな流水でしか育たないように、健全なビジネスもまた、淀みのない透明な想いと資金の流れの中にこそ宿ります。
石田梅岩が説く「倹約」とは、単に経費を削ることではなく、物を生かし、心を整えること。年頭にあたり、仲間内に溜まった澱(おり)を流し、飾り気のない本質的な価値を見つめ直す。
複雑な企画を画策する前に、まずは冷たく厳しい現実(水)の中でも、青さを失わずに現場で根を張ること。その「初心」という名の瑞々しさを保ち続けるチームだけが、新しい年の激流をしなやかに生き抜いていける。

