土脉潤起|「三方よし」の精神が、ビジネスの土壌を豊かにする

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土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)|2月19日〜2月23日頃

暦の上では、冷たい雪がしっとりとした雨に変わり、冬の間眠っていた大地がようやく潤いを取り戻す「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」の季節を迎えました。硬く閉ざされていた土の奥深くで、命の脈動が静かに、しかし確実に始まり出す。そんな自然の息吹が聞こえてくるようです。

私たちのビジネスも、この季節の土壌と同じではないでしょうか。華やかな「成果」という花を咲かせる前には、必ずその土台となる現場の空気や、チームの心の在り方が潤っている必要があります。どれほど優れた企画やアイデアがあっても、関わる人たちの心が乾き、荒んでいては、良い芽は育ちません。

石田梅岩が説いた心学の根底には、のちの「三方よし」にも通じる誠実な商いの道があります。自分たちの利益(売り手よし)だけでなく、目の前の仲間や取引先(買い手よし)、そして地域や社会(世間よし)すべてに喜びが巡ること。この三方の調和こそが、乾いた土を潤す恵みの雨となります。自分の事だけを考える「欲」という乾燥を防ぎ、関わる全ての人を潤す視点を持つことで、ビジネスという大地は何度でも再生し、豊かな実りを結ぶのです。

効率やスピードが求められる現代だからこそ、私たちは足元の土を慈しむような、丁寧な仕事を忘れたくないものです。自分たちの営みが、巡り巡って誰かの幸せを潤している。そう信じて、一つひとつの縁を大切に育んでいきたいと願っています。

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石田梅岩(いしだ ばいがん)とは

1685年〜1744年。江戸時代中期の思想家。石門心学(せきもんしんがく)の開祖。

丹波国(現在の京都府)の農家に生まれ、京都の商家に奉公する。独学で儒教・仏教・神道を学び、45歳で私塾を開講。 「学問とは心を尽くし知を知るためのもの」とし、日常生活における実践道徳を説いた。特に商人の営利活動を「士農工商」の枠組みを超えて肯定し、「正直」「倹約」の重要性を強調。その思想は「先義後利」「三方よし」の源流とも言われ、現代の経営倫理の先駆けとして評価が高い。

庶民に対し平易な言葉で道徳を説く講釈(道話)を行い、性別や身分を問わず広く門徒を集めた。主著に『都鄙問答(とひもんどう)』がある。

2020年6月に創設された、経営者(個人事業主や会社役員を含む)のためのビジネス交流会「梅岩塾」八咫烏支部のサブマネージャーをしています。このような「商売の本質」を一人で考えるだけでなく、現代のビジネスにどう活かすかを共に語り合う場があります。私自身も運営に携わっている「梅岩塾」での活動についても、ぜひ知っていただければ幸いです。どなたでもゲスト参加できます。
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この記事を書いた人

甲田 和美のアバター 甲田 和美 代表取締役

株式会社東京コンテンツヒット代表取締役
中小企業や起業家さんが自分で発信できるブログつきのサイトをWordPressで制作しています。

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