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第64候:麋角解(しかのつの おつる)|12月21日頃〜25日頃
冬至は陰が極まり、微かな陽が生まれる「一陽来復」のタイミング。鹿が古くなった角を落とすのは、春に新しい角を生やすための準備。
ビジネスでも、過去の栄光や使い古された成功法則を手放す勇気が試される場面です。立派な角は武器であり誇りですが、古くなればただの重りになってしまう。一度リセットすることで、組織は本来の身軽さを取り戻すことができる。
石田梅岩が説く「正直」とは、現状をありのままに見つめ、不要な飾りを捨てる潔さにも通じるもの。老舗企業が長く続くのは、伝統を守りながらも、時代に合わなくなった慣習を静かに、しかし断固として切り捨てているから。
何かを「得る」ことよりも、何を「手放す」か。その選別こそが、次の循環を生み出す鍵になる。

