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第68候:雉始雊(きじ はじめて なく)|1月10日頃〜14日頃
小寒の次候、凛と張り詰めた空気のなか、静まり返った冬の野山に雄の雉(きじ)が鋭い鳴き声を響かせ始めます。これは雌への求愛の印であり、遠く離れた場所からも聞こえるその声は、厳しい冬の終わりと春の到来を告げる合図とも言われています。
私たちのビジネスにおいても、自らの存在やサービスの価値を外に向かって発信することは、この雉の鳴き声に似ています。どれほど優れた想いや企画を持っていても、声を上げなければ誰にも気づいてもらうことはできません。
石田梅岩は、商いの根本に「正直」を置きました。ここでの発信とは、自分を大きく見せるための誇張ではなく、自分たちが何者であり、誰の役に立ちたいのかを偽りなく伝えることです。それは、大切なチームや仲間、そして未来のお客様に対して、誠実であるという誓いでもあります。
勇気を持って発した第一声は、最初は小さく、震えているかもしれません。しかし、真心から出た声は必ず誰かの耳に届き、共鳴を生みます。私たちも、恐れずに自分たちの「声」を響かせ、価値ある出会いを手繰り寄せたいものですね。


