魚上氷|閉塞感を打ち破り今ある知恵を生かし切るビジネスの極意

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第3候:立春末候/魚上氷(うお こおりを いずる) 2/14〜2/18頃

春の気配が少しずつ濃くなり、川を覆っていた薄氷が割れ始める季節となりました。七十二候では「魚上氷(うおこおりをいずる)」と呼ばれます。割れた氷の間から、待ちわびた春の光の中へ魚たちが跳ね上がる、生命力に溢れた情景です。

ビジネスの現場においても、長く停滞していた企画や、なかなか手応えの掴めなかったプロジェクトが、ふとしたきっかけで動き出す瞬間があります。この「氷が割れる時」を逃さず、一気に流れを作るために必要なのは、新しい何かを外に追い求めること以上に、「今持っているものをどう生かすか」という視点です。

石田梅岩は、商いの心得として「倹約」を強く説きました。梅岩のいう倹約とは、単に支出を抑えることではありません。「物を無駄にせず、その持ち味を隅々まで生かし切ること」こそが本質です。スモールビジネスにおいては、限られた予算、時間、そして共に働く仲間の個性という「今ある資源」をいかに大切に、知恵を絞って使い切るか。その工夫こそが、氷を突き破り、新しい流れを生む強力な力となります。

まだ周囲には冷たさが残っているかもしれません。しかし、水面下では着実に春の準備が整っています。

私たちは、華やかな外部環境の変化を待つのではなく、自らの手元にある「宝物」に光を当て、最大限に生かしていきたいものです。チームで出し合った小さな知恵が、やがて氷を突き破り、鮮やかに跳ね上がる魚のような勢いとなって、ビジネスを次のステージへと運んでくれる――そう信じて、今日という日を丁寧に、力強く歩んでいきたいものです。

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石田梅岩(いしだ ばいがん)とは

1685年〜1744年。江戸時代中期の思想家。石門心学(せきもんしんがく)の開祖。

丹波国(現在の京都府)の農家に生まれ、京都の商家に奉公する。独学で儒教・仏教・神道を学び、45歳で私塾を開講。 「学問とは心を尽くし知を知るためのもの」とし、日常生活における実践道徳を説いた。特に商人の営利活動を「士農工商」の枠組みを超えて肯定し、「正直」「倹約」の重要性を強調。その思想は「先義後利」「三方よし」の源流とも言われ、現代の経営倫理の先駆けとして評価が高い。

庶民に対し平易な言葉で道徳を説く講釈(道話)を行い、性別や身分を問わず広く門徒を集めた。主著に『都鄙問答(とひもんどう)』がある。

2020年6月に創設された、経営者(個人事業主や会社役員を含む)のためのビジネス交流会「梅岩塾」八咫烏支部のサブマネージャーをしています。このような「商売の本質」を一人で考えるだけでなく、現代のビジネスにどう活かすかを共に語り合う場があります。私自身も運営に携わっている「梅岩塾」での活動についても、ぜひ知っていただければ幸いです。どなたでもゲスト参加できます。
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この記事を書いた人

甲田 和美のアバター 甲田 和美 代表取締役

株式会社東京コンテンツヒット代表取締役
中小企業や起業家さんが自分で発信できるブログつきのサイトをWordPressで制作しています。

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