第3節気:啓蟄(けいちつ) 3/5頃〜
春の陽気がいよいよ本格的になり、冬ごもりをしていた生き物たちが土の中から顔を出す季節です。「啓」には「開く」、「蟄」には「土の中で冬ごもりする虫」という意味があり、自然界全体が活発に動き出す、前向きなエネルギーに満ちあふれています。
私たちのビジネスや日々の仕事においても、まさに冬の間にじっくりと温めてきた企画やアイデアを、外の世界へ向けて開いていくタイミングではないでしょうか。チームの仲間たちと話し合い、試行錯誤を重ねてきた準備を、いよいよ実行に移す時です。
石田梅岩の説く「勤勉」とは、ただ闇雲に忙しく働くことではなく、自分たちの役割に真面目に取り組み、着実に形にしていく誠実な姿勢を指します。新しい挑戦として外に飛び出すときは、少しばかりの不安も伴うかもしれません。しかし、これまで重ねてきた地道な準備と、「喜んでいただきたい」という正直な思いがあれば、その一歩は決してブレることはないはずです。
目先の利益を急ぐのではなく、「先義後利」の精神で、まずは私たちの提供するサービスや仕事が目の前の方々の役に立つよう、真っ直ぐに行動へ移していく。その丁寧な実践こそが、やがて「三方よし」の豊かな商いへとつながっていくと思うのです。
土から顔を出した命が春の光を浴びて元気に動き出すように、私たちのビジネスもまた、明るい希望に向かってのびのびと歩みを進めていきたいものです。真摯な挑戦が、周囲に活気をもたらす心地よい春風となりますように。

