啓蟄|冬の間に温めたアイデアを形にし、新たな一歩を踏み出す時

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第3節気:啓蟄(けいちつ) 3/5頃〜

春の陽気がいよいよ本格的になり、冬ごもりをしていた生き物たちが土の中から顔を出す季節です。「啓」には「開く」、「蟄」には「土の中で冬ごもりする虫」という意味があり、自然界全体が活発に動き出す、前向きなエネルギーに満ちあふれています。

私たちのビジネスや日々の仕事においても、まさに冬の間にじっくりと温めてきた企画やアイデアを、外の世界へ向けて開いていくタイミングではないでしょうか。チームの仲間たちと話し合い、試行錯誤を重ねてきた準備を、いよいよ実行に移す時です。

石田梅岩の説く「勤勉」とは、ただ闇雲に忙しく働くことではなく、自分たちの役割に真面目に取り組み、着実に形にしていく誠実な姿勢を指します。新しい挑戦として外に飛び出すときは、少しばかりの不安も伴うかもしれません。しかし、これまで重ねてきた地道な準備と、「喜んでいただきたい」という正直な思いがあれば、その一歩は決してブレることはないはずです。

目先の利益を急ぐのではなく、「先義後利」の精神で、まずは私たちの提供するサービスや仕事が目の前の方々の役に立つよう、真っ直ぐに行動へ移していく。その丁寧な実践こそが、やがて「三方よし」の豊かな商いへとつながっていくと思うのです。

土から顔を出した命が春の光を浴びて元気に動き出すように、私たちのビジネスもまた、明るい希望に向かってのびのびと歩みを進めていきたいものです。真摯な挑戦が、周囲に活気をもたらす心地よい春風となりますように。

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石田梅岩(いしだ ばいがん)とは

1685年〜1744年。江戸時代中期の思想家。石門心学(せきもんしんがく)の開祖。

丹波国(現在の京都府)の農家に生まれ、京都の商家に奉公する。独学で儒教・仏教・神道を学び、45歳で私塾を開講。 「学問とは心を尽くし知を知るためのもの」とし、日常生活における実践道徳を説いた。特に商人の営利活動を「士農工商」の枠組みを超えて肯定し、「正直」「倹約」の重要性を強調。その思想は「先義後利」「三方よし」の源流とも言われ、現代の経営倫理の先駆けとして評価が高い。

庶民に対し平易な言葉で道徳を説く講釈(道話)を行い、性別や身分を問わず広く門徒を集めた。主著に『都鄙問答(とひもんどう)』がある。

2020年6月に創設された、経営者(個人事業主や会社役員を含む)のためのビジネス交流会「梅岩塾」八咫烏支部のサブマネージャーをしています。このような「商売の本質」を一人で考えるだけでなく、現代のビジネスにどう活かすかを共に語り合う場があります。私自身も運営に携わっている「梅岩塾」での活動についても、ぜひ知っていただければ幸いです。どなたでもゲスト参加できます。
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この記事を書いた人

甲田 和美のアバター 甲田 和美 代表取締役

株式会社東京コンテンツヒット代表取締役
中小企業や起業家さんが自分で発信できるブログつきのサイトをWordPressで制作しています。

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