菜虫化蝶|地道な日々の積み重ねが、ビジネスを大きく羽ばたかせる

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第9候:啓蟄末候/菜虫化蝶(なむしちょうとなる)|3月15日〜3月19日頃

春の陽射しが日に日に温かさを増す頃、「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」の季節を迎えます。厳しい冬の間、葉っぱの陰でじっと身を潜め、ひたすらに青葉を食べて育った青虫(菜虫)たちが、さなぎを経て美しい紋白蝶へと羽化し、春の空へと軽やかに舞い上がっていく情景を表しています。

ビジネスや企画は、最初から華やかに空を舞っているわけではありません。新しいサービスを生み出そうとする時や、チームで何かを成し遂げようとする時、そこには必ず「青虫」のように地道で、時には泥臭い準備期間が存在します。目に見える成果がすぐに出ない時期は焦りを感じるものですが、その期間にどれだけ質の高い経験や信頼を蓄えられたかが、後の飛躍を決めるのではないでしょうか。

石田梅岩の心学を読み解くと、そこには「一つひとつを丁寧に、真心こめて」という教えが底流に流れています。目の前のささやかな仕事や、お客様との何気ないやり取りをおろそかにせず、心を込めて向き合うこと。その一つひとつの誠実な積み重ねこそが、やがて次のステージへと押し上げる「羽」を育んでくれるのだと思います。

さなぎの中で劇的な変化を遂げ、新しい姿で広い世界へ飛び出していく蝶たち。変化を恐れず、日々の丁寧な仕事の積み重ねを信じて歩みを進めたいものです。その誠実な歩みが、いつか軽やかな羽ばたきへと変わり、社会に心地よい風を届ける存在になれれば幸いです。

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石田梅岩(いしだ ばいがん)とは

1685年〜1744年。江戸時代中期の思想家。石門心学(せきもんしんがく)の開祖。

丹波国(現在の京都府)の農家に生まれ、京都の商家に奉公する。独学で儒教・仏教・神道を学び、45歳で私塾を開講。 「学問とは心を尽くし知を知るためのもの」とし、日常生活における実践道徳を説いた。特に商人の営利活動を「士農工商」の枠組みを超えて肯定し、「正直」「倹約」の重要性を強調。その思想は「先義後利」「三方よし」の源流とも言われ、現代の経営倫理の先駆けとして評価が高い。

庶民に対し平易な言葉で道徳を説く講釈(道話)を行い、性別や身分を問わず広く門徒を集めた。主著に『都鄙問答(とひもんどう)』がある。

2020年6月に創設された、経営者(個人事業主や会社役員を含む)のためのビジネス交流会「梅岩塾」八咫烏支部のサブマネージャーをしています。このような「商売の本質」を一人で考えるだけでなく、現代のビジネスにどう活かすかを共に語り合う場があります。私自身も運営に携わっている「梅岩塾」での活動についても、ぜひ知っていただければ幸いです。どなたでもゲスト参加できます。
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この記事を書いた人

甲田 和美のアバター 甲田 和美 代表取締役

株式会社東京コンテンツヒット代表取締役
中小企業や起業家さんが自分で発信できるブログつきのサイトをWordPressで制作しています。

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