第70候:水沢腹堅(さわみずこおりつめる)|1/25~1/29頃
※冬至の時期の終わり、寒さが極まる頃の候としてお届けします。
沢を流れる水に厚い氷が張り詰める「水沢腹堅」の季節。一年で最も寒さが厳しく、万物が凍りついたように静まり返る時期ですね。表面だけを見れば、生命の動きが止まってしまったかのように感じるかもしれません。
私たちのビジネスでも、同じような時期があると思うんです。企画が足踏みをしたり、数字が動かなかったり。でも、氷の下では決して流れが止まったわけではありません。むしろ、冷たさに耐えながら、水は深く静かに、春の雪解けに向けてエネルギーを蓄えているんですよね。
石田梅岩が大切にした「勤勉」という言葉は、がむしゃらに動くことだけを指すのではない気がします。こうした「動けない時期」に、腐らず、驕らず、目の前のできることに真面目に向き合うこと。そして、今ある道具や環境を大切に手入れする「倹約」の精神で、次の準備を整えること。その静かな努力こそが、氷が溶けた瞬間の爆発力に繋がるのではないでしょうか。
厳しい寒さがあるからこそ、私たちは春の陽だまりの有り難さを知ることができます。今は焦らず、しっかりと足元を固めて、自分たちの「底力」を信じていたいものです。皆さんのチームに流れる情熱の火が、この寒さの中でより一層、強く温かなものになりますように。

